『back street girls』(バックストリートガールズ)あらすじ

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【一般】Back Street Girls

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テレビの画面を不敵な笑みを浮かべながら見つめる口ひげの男。

 

スポットライトを画面いっぱいに浴びるカワイイ女子たちの歌って踊る姿が映っている。

 

「アイドルね・・・なるほど・・・」

 

・・・思いつきから生まれる奇跡がある。・・・

 

「失礼します。親分、やつら連れてきました」

 

「・・・うむ、入れろ」

 

部屋に入ってきた三人の男たちはソファの上でパイプをくゆらす白髪オールバックの親分に土下座で許しを乞う。

 

「親分!!申しわけございません!!

 

命だけは助けてください!!」

 

よほどのことをやってしまったのだろう、必死で謝る謝る。

 

「えらい事をやってくれたみたいだな、おい。

 

うん・・いい根性してるわ。

 

これはまぁ・・・指一本二本で済むもんじゃないってこと位わかってるな?」

 

「申し訳ありません!!」

 

三人は涙を流しながら親分に謝り続ける。

 

「親分!!何でもしますんで許してください!!」

 

「一生下っ端でいいです!!」

 

「指10本詰めますんで命だけは・・・」

 

そんな三人に親分は穏やかな優しい表情で語り掛ける。

 

「まぁ、そんなことはいいや。俺も鬼じゃねーからよ。

 

そんなことより何でもやると言ったな?」

 

「はい!!勿論です!!命がけでなんでもやります!!」

 

ここから話が怪しい方向に向かい始める。

 

「知り合いの社長から聞いた話なんだけどね、その・・アイドルてのが結構いい金になるらしいな。ほら、AKBとかさ、すごいじゃん」

 

「・・・?え・・ええ・・まぁ、すごいみたいですね」

 

失態をなんとか許してもらおうと必死だった三人は話が見えない。

 

そんな土下座したままの三人を見下ろして親分は非情な話を始めた。

 

「お前ら、背も小さいしちょうどいいわ」

 

「アイドルやれよ」

 

親分の顔が悪だくみの顔に変わっている・・・

 

子分3人は目が点になった。

 

命乞いからアイドルへ、話が飛び過ぎてついていけない。

 

「すみません親分。ちょっと意味が・・・・」

 

「タイ行って性転換手術と全身整形してアイドルになるんだよ。

 

簡単な話だろ?」

 

・・・・・!!

 

目がテンどころか目の前が真っ黒になった。

 

「まぁ、強要はしないよ。他にも選択肢はあるからな・・・足切るとか、使える臓器全部売るとかさ」

 

先ほど(俺も鬼じゃないから)と言ったその口が言うかと言わんばかりの思いで親分の話を聞き続ける。

 

しかし親分は非情だ。鬼だ。

 

「ほら選べよ。アイドル、足、臓器。

 

5秒やる。選べなかったら殺すぞ、はい、1、2、3・・・」

 

「えっ!!早っ!!」

 

「アイドル!!」

 

「アイドルやります!!」

 

「よーし!明日、始発便でタイ行け!」

 

「えっ!?明日っすか!?」

 

こうして翌日の朝、3人は機上の人となっていった・・・・

 

そして1年後。

 

厳しい修行の末に彼らはアイドルとなった。

 

山本健太郎は山本アイリに。

 

立花リョウは立花マリに。

 

杉原和彦は杉原チカに。

 

3人のアイドルグループ『ゴクドルズ』

 

彼らは1年前、親分が画面で見たアイドルのようにスポットライトを全身に浴びながら、ファンの喝さいを浴びながらライブをこなしていた。

 

「今日もみんなありがとー!!」(立花リョウ改め立花マリ)

 

「来週のライブも来てね〜!!」(山本健太郎改め山本アイリ)

 

「みんな、ラブラブピョンピョン〜」(杉原和彦改め杉原チカ)

 

声援も応える!

 

「絶対行く!!死んでも行く!!」

 

「激愛してる!!」

 

「いやいやいや〜ん、死んじゃだめ〜!あたしも死んじゃ〜う!」

 

そんな返しをするのは元パンチパーマの鉄砲玉、杉原チカこと杉原和彦だ。

 

「死なない!死なない!死んでも死なない!」

 

そんなたくさんの声援に囲まれる様子を見て親分は満足そうだ。

 

しかし・・・

 

「ちくしょう!!」

 

楽屋に響く悔し気な声。

 

「売れちゃったよ、おい!!」

 

アイリ(健太郎)は泣きながら境遇を嘆いていた。

 

「クッソ・・・大人気だよ・・」

 

マリ(リョウ)はタバコをふかしながら同意する。

 

「こんなに可愛くなるとは思わなかったですもんね・・・」

 

チカ(和彦)は一升瓶の酒をくらい続けている。

 

見た目はかわいいアイドルでも中身は漢、悔しいったらない。

 

それでもこの1年のアイドル修行。

 

瀧に打たれ滝に打たれたきにうたれ・・・たきに・・・

 

とてもアイドルの修行には見えないが過酷なのは間違いない。

 

「結局こんなんなっちゃったけど、俺たちの魂はいつまでもやくざだ。

 

男の中の男!!極道の男だ!!それ忘れるな!!」

 

アイリ(健太郎)はうつむいたまま叫んだ。

 

酒をかっくらっていたチカ(和彦)は感動した!!

 

「俺も兄貴みたいな」

 

と言ってアイリ(健太郎)に駆け寄ろうとした時、華奢な足首がポキッとなってよろめいた。

 

「きゃっ!!」

 

チカ(和彦)はパンチラさせながら手をくにゅっと曲げて床に座り込んだ。

 

(きゃ・・・っ)

 

(きゃーーーーーーーあ!?)

 

「てめぇ!きゃっ、て何だこのやろ!!」

 

チカ(和彦)の思わず出た女子しぐさに激高するアイリ(健太郎)

 

「いや、違います、兄貴!!」

 

「何が違うんだよ!しかもなんだそのポーズは!!」

 

「すみません、兄貴!!」

 

「てめぇこのやろー!何だ!?アイドル気分か!?」

 

「違いますぅ!!」

 

親分のアイドル化洗脳教育の効果は恐ろしいものだった。

 

あのパンチパーマの鉄砲玉がナチュラルに可愛く振る舞えるほどに・・・

 

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